
那覇市の牧志公設市場の1階には、沖縄でしか見ることが出来ない色鮮やかな魚たちが並ぶ魚市場があります。市場で買った魚は2階の食堂で調理OK!牧志公設市場でぜひ食べたい魚たちを紹介します。
あかじんミーバイ(赤仁ミーバイ)

沖縄3大高級魚の1つであるあかじんミーバイは、牧志公設市場でぜひ食べて帰りたい超おすすめの食材です。「ハタ類」のことを沖縄の方言でミーバイというのですが、同じミーバイの中でも最上級とされているのがあかじんミーバイです。
味はもちろん最高級ですが、お値段の方も最上級。だからいくら沖縄に住んでいたとしても滅多なことでは口にすることが出来ない、沖縄県民にとっても憧れの高級魚なのです。
あかじんミーバイはやっぱり刺身?実は煮付けの方が人気アリ!
沖縄3大高級魚といわれるあかじんミーバイなのですから、「やっぱり刺身で食べるのが最高!」といいたいところなのですが…。
実は本当に美味い魚だからこそ、刺身ではなく煮付けで食べるのが美味い!あかじんミーバイは沖縄の海を泳ぎ回っているおかげで引き締まった身が特徴ですが、その身に独特の甘みがあります。そのためシンプルに醤油ベースの煮付けにすると、よりあかじんミーバイの旨味が感じられます。
マクブー
同じく沖縄3大高級魚の1つであるマクブーは、あかじんミーバイ以上におすすめしたい魚です。なぜならマクブーの方が圧倒的に市場に並ぶことが少ない!ベラ科に属する魚なのですが、小ぶりであっても軽く2000円はします。
幼魚の時は沖縄の方言で「アカバタ」と呼ばれるマクブーは、頭の部分が他の魚と見比べてみても大きいのが特徴です。その分食べられるところが少なくなってしまうので、グラム当たりの値段だけで比べると牧志公設市場の中で最も高級な魚といえるかもしれません。
でも値段に驚いてマクブーを食べずに帰ったのでは、絶対に損をします。なぜなら沖縄県外でマクブーを食べることはできないのです。実はマクブーの取引そのものが沖縄県内に限定されているため、どんなに東京の高級な和食店に行ってもマクブーだけは沖縄でしか食べられません。こう説明したら、あなたも俄然マクブーに興味が湧いてきましたでしょ?
マクブーは刺身で食べるのが一番!
マクブーを食べるなら、絶対に刺身にして食べましょう!とにかく刺身で食べてみれば、おすすめしている理由がわかります。
口の中に入れた途端、マクブーの弾力のある身が一気に広がっていきます。しかも見た目のインパクトとは違い、変な癖は全くありません。魚特有のくせが苦手な人でも、マクブーなら絶対に大丈夫!安心して食べてくださいね。
赤マチ
沖縄3大高級魚の最後を飾るのが、赤マチです。フエダイ科に属す赤マチは、和名で「ハマダイ」といいます。背びれに沿って鮮やかな紅い色をしている赤マチですが、なんといってもギョロッとした大きな目にインパクトがあります。
牧志公設市場で売られている赤マチは大きい物でもせいぜい全長40~50cm程度なのですが、海の中を元気に泳ぐ赤マチの中には全長が1mを超えるものもあります。赤マチはどんな料理にでも合うので、「いろんな調理法で食べてみたい」という人におすすめです。
赤マチは刺身も外せないがマース煮も外せない
赤マチはとにかくどんな調理法をしても美味い魚です。赤マチ本来の美味さを知りたければ、やはり刺身で食べてみるのが一番です。皮を引いて食べるのも良いですし、皮つきでも炙り・湯引きでそれぞれ違った味が楽しめます。
刺身で赤マチの美味さが分かったら、頭の部分はぜひマース煮で食べてみて!マース煮は沖縄独特の調理法の一つで、シンプルに塩だけで味付けします。ですから身を食べ終わった後に残った煮汁にも、赤マチの旨味がしみ出しています。ちなみに牧志公設市場では、1尾買いすれば2階の食堂で刺身とマース煮の両方を食べることが出来ますよ。
イラブチャー

イラブチャーも沖縄を代表する魚です。実はイラブチャーにはいろいろな色の種類があり、有名なものは青いイラブチャーですがそれ以外にも赤や緑など色のバリエーションも豊富です。どうやらこの色の違いはイラブチャーが生息していた珊瑚礁の色と関係があるようで、珊瑚礁の色によって個体の色が違っているといわれています。
外見はカラフルでかなり驚くはずですが、皮を引くと白く綺麗な身が現れます。多少癖のある魚なのですが、沖縄を代表する魚ですからぜひチャレンジしてください。
イラブチャーの刺身は醤油にプラスαするのがおすすめ
せっかくの沖縄の魚ですから、やはり刺身で食べてみたいと思うはずですよね?でもちょっと癖があるのがイラブチャー。そのため醤油にプラスαするのが地元流の食べ方です。刺身と併せて添えられているシークワーサーを醤油に絞ればさっぱりとした味になりますし、食堂のテーブルに常備されているコーレーグースを数滴入れればピリ辛になります。
ただしコーレーグースを入れる際は、入れ過ぎにご注意!泡盛に島唐辛子を付けて作った沖縄の激辛香辛料ですので、調子に乗ってたくさんいれてしまうとせっかくのイラブチャーの味が分からなくなってしまいますよ。