沖縄本島中部にある観光スポットといえば、万座毛があります。象の鼻の形をした巨大な岩が珍しいと評判の万座毛は、沖縄に来たら必ず立ち寄りたい観光スポットです。
万座毛の秘密

象が水を飲んでいるようにも見える岩が有名な、沖縄本島中部の観光スポット「万座毛」。
まずは、万座毛の秘密について、まとめて紹介していきます。
なんで「万座毛」って名前になったの?
万座毛の名前の由来は、琉球王朝時代の王様である尚敬王が、この場所を見て「万毛」と評したことに由来するといわれています。
この万毛とは、「広い原っぱ」という意味に解釈できます。
沖縄の方言で「毛」とは、原っぱのことを意味しています。そのため、もっと詳しく意味を解説すると、「一万人が座ることが出来る広い原っぱ」という意味になります。
海の美しさを評したのではなく、時の王様は、この場所の広い原っぱに関心があったという点が、今とは違う感性で面白いですね。
『ゴジラ対メカゴジラ』の舞台となった万座毛
今でも新作が発表され続けているゴジラ映画ですが、この万座毛が舞台となった作品があります。
ゴジラシリーズ第14弾『ゴジラ対メカゴジラ』
万座毛が舞台となったのは、1974年(昭和49年)3月に発表された映画『ゴジラ対メカゴジラ』です。
観客動員数133万人を記録したこの映画ですが、ゴジラ映画の定番の“アレ”が登場しない作品としても有名です。
逃げまどう人々が登場しないゴジラ映画
ゴジラが登場すると、必ず逃げ惑う人々が登場するこの映画。
なのに、なぜか本作品では、そんな人々の姿が一切登場しません。
自衛隊や防衛軍が一切登場しないゴジラ映画
ゴジラが登場したら、「逃げまどう人々」とセットで登場してきた自衛隊をはじめとする防衛軍。
これも、なぜか本作品には登場しません。さらに、アメリカ軍が多く駐在する沖縄なのに、在日米軍も登場しません。
ネタばらし
実はこの映画が公開された時期が、この奇妙な現象の原因だといわれています。
ちょうどこの映画が公開された昭和49年は、沖縄県が日本に返還されたばかりの時期。そんな事情があって、本作品では「逃げる人々」「防衛軍」の登場を避けたのだといわれています。
ちなみに、作品検討段階の台本では、防衛軍と在日米軍が出動するシーンが含まれていたそうです。
万座毛はキングシーサーが眠る場所だった!
本題の万座毛ですが、本作品では、キングシーサーが眠る場所とされています。
この映画のストーリーは、メカゴジラ(偽ゴジラ)の突然の登場と暴走によって、絶体絶命のピンチとなった人類が、沖縄の守護神で伝説の怪獣といわれた「キングシーサー」の眠りを解き、ゴジラとともにメカゴジラと対決するというもの。
ところが、あまりにも強すぎるメカゴジラに、沖縄の守護神であるキングシーサーも、さすがに苦戦します。
なんとかゴジラとともにメカゴジラに戦いを挑み、無事勝利。戦いを終えたゴジラは沖縄の海に去り、守護神であるキングシーサーは、再び万座毛で眠りについたのでした。
そうです。万座毛は、メカゴジラと戦ったキングシーサーが眠る場所でもあるのです。
万座毛は海の美しさを楽しむ観光スポット

万座毛は、象の形をした岩だけが見所ではありません。
万座毛の海は、透明度の高さと沖縄独特の隆起珊瑚礁によって、本島でも屈指の美しさを誇っています。
象の鼻の岩の対岸には快浴場百選に選ばれた万座ビーチがある

この美しい海を楽しめるビーチが、ANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾート内にある万座ビーチです。
万座ビーチは、2006年に環境相が選定した「快水浴場百選」にも選ばれています。
快水浴場百選に選ばれたその他の沖縄のビーチ
万座ビーチ以外に、沖縄では会次のビーチも、快水浴場百選に選ばれています。
- エメラルドビーチ(沖縄県国頭郡本部町)
- リザンシーパークビーチ(沖縄県国頭郡恩納村)
- サンマリーナビーチ(沖縄県国頭郡恩納村)
- ムーンビーチ(沖縄県国頭郡恩納村)
- ルネッサンスビーチ(沖縄県国頭郡恩納村)
万座毛に行くなら、日焼け対策はしっかりと!
風光明媚な万座毛ですが、それだけに、エリア内は強い日差しを遮るものが一切ありません。
車いすでもすべて見て回れるように配慮されているのですが、なにしろ、暑い!絶景を楽しむ前に暑さで倒れることがないよう、日傘にサングラス、日焼け止めクリームをしっかりぬって見学するようにしてくださいね!