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首里城見学の後に立ち寄りたいおすすめスポット

投稿日:2022年10月5日 更新日:

浦添城

琉球王朝時代の世界観を知ることが出来る首里城ですが、もっと深く琉球の文化を知りたいときにどこに行けばいいのか悩みますよね?そこで首里城の後に立ち寄ると楽しみ方が倍増するおすすめスポットを紹介します。

浦添城

琉球国王は、中国を含む東アジア諸国から「中山王」と呼ばれていました。そのため首里城は中山王の居城と認識されていました。

ところが首里城よりも先に「中山王の居城」として諸外国から認識されていたのが、浦添市にある浦添城です。

浦添城

浦添城といっても首里城のように建物が復元されているわけではありません。しかも沖縄戦の際に日本軍が城を砦としてアメリカ軍との激闘を繰り広げたため、城どころかその周辺の地形すら変形してしまうほど徹底的な破壊を受けました。

そのため現在の浦添城跡は、山の上にある何もない広場のようです。

浦添城

そんな浦添城ですが、首里の初代国王よりも先に中国から「中山王」の名前をもらいます。

当時の中国は東アジア諸国で絶大な権力を持っていましたから、中国から琉球諸島の王として認められることは東アジア諸国にも国として認められることを意味します。

しかも当時の中国は「琉球諸島には3つの国があるが、その中で最も強い権力を持っているのが中山」と解釈したので、中山王=琉球最強の王だったわけです。

中山王と呼ばれた浦添城の王とその子孫は首里の王が中山王と呼ばれるようになった後も琉球王朝の歴史に何度もかかわってきているのですが、琉球の史書にはほとんど名前が挙がりません。

それだけに首里城と浦添城にまつわるミステリーはたくさん残されているので、歴史に興味がある方にはすすめのスポットです。

浦添グスク・ようどれ館

浦添城及び浦添ようどれに関する資料館ですが、それぞれの施設のパンフ)レットや周辺地図を配布していますので見学前に立ち寄ってください。

なお資料館(資料館のみ有料です)を見学してから浦添城・浦添ようどれ(どちらも入場無料・地涌見学です)を見学すると、より深く琉球の歴史を知ることが出来ます。

  • 【住所】沖縄県浦添市仲間2-53-1
  • 【開館時間】9:00~17:00
  • 【入館料】大人(高校生以上) 100円/小・中学生 50円
  • 【休館日】月曜日、12月28日~1月3日
  • 【電話】098-874-9345

※月曜日が祝日の場合は開館しています

識名園と福州園

識名園

首里城は中国と日本の建物様式を取り入れながら作り上げた、琉球オリジナル様式の建物です。

ウナーと呼ばれる広場から見る正殿の姿はきらびやかで豪華な印象がありますが、建物の内部に移動すると場所によって中国様式を意識している部屋と日本様式を意識している部屋が出てきます。

ところがよく見てみるとすべてが中国式・日本式ではなく、あくまでもそれぞれの特徴を取り入れた琉球様式となっています。そのことがより強く意識できる場所が、識名園と福州園です。

識名園

識名園は琉球王朝時代の国王・王族の別宅として作られたので、首里城と違い広大な庭園が広がる美しい場所です。

建物の目の前に広がる人工池には中国様式の橋がかけられていますが、庭を彩るのは松や梅などの日本庭園の木々たちです。

さらに庭に面した建物は琉球様式の瓦葺家屋なので、和漢琉の建築様式の違いが首里城よりもわかりやすいのが特徴です。

福州園

もう一つおすすめしたい場所が、国際通りから徒歩10分の場所にある中国式庭園・福州園です。

福州園がある那覇市は中国福州市との友好都市であり、友好都市締結10周年記念事業として作られた都市公園が福州園です。

福州園

見どころは「中国の職人によって作られた中国式の都市公園」という点です。

何しろ福州園に使われている資材は福州市産のものですし、庭園の設計はもちろん建築に至るまですべて福州市の職人によって行われています。

福州園

ですから園内の世界観は中国の景色そのものなのですが、装飾をよく見てみると中国ではありえない琉球独自の装飾も隠れています。

比較的見える位置にその違いを示すものがあるのですが、その違いを見つけるには首里城の建物や装飾をよく見ておかなければできません。

だから福州園は、首里城見学の後でないと面白さが半減してしまうのです。

識名園

識名園の入場口の前に、専用の無料駐車場があります。ただし首里城と識名園は距離が離れているので、徒歩での移動はおすすめしません。

なお沖縄モノレールの最寄り駅からも距離がるので、移動する場合は路線バスまたはタクシーを利用してください。

  • 【住所】沖縄県那覇市字真地421-7
  • 【開館時間】4月~9月 9:00~18:00/10月~3月 9:00~17:30
  • 【入館料】大人 400円/中学生以下 200円
  • 【休館日】水曜日
  • 【電話】098-855-5936

※水曜日が祝日・または6月23日(慰霊の日)の場合は翌日が休館日です

福州園

専用駐車場はありませんが、福州園向かいに比較的広いコインパーキングがあります。

沖縄モノレール「県庁前駅」(国際通り入口に面した駅)から徒歩10分ですので、国際通り散策と併せて見学するのがおすすめです。

なお福州園の隣にはクニンダテラスという複合施設があります。久米村(クニンダ)歴史や文化を紹介する歴史展示室(入場無料です)やカフェレストランがあるので、福州園散策の後のお立ち寄りスポットにおすすめです。

  • 【住所】沖縄県那覇市久米2-29-19
  • 【開館時間】9:00~18:00/li>
  • 【入館料】大人 200円/小人(中学生以下) 80円
  • 【休館日】水曜日
  • 【電話】098-869-5384(福州園管理事務所)

※小学生未満は無料です

※水曜日が祝日の場合は翌日が休館となります

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