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沖縄の古民家!その特徴と移住者に人気の秘密とは?

投稿日:2019年8月5日 更新日:

古民家

琉球・中国・日本の文化が融合した沖縄の古民家は、雰囲気だけでなく住み心地も沖縄の気候に合っているため、本州からの移住者にとても人気があります。では沖縄の古民家の特徴と移住者に人気がある秘密とは?

沖縄の古民家には家の正面に目隠しの塀がある

沖縄は高温多湿な亜熱帯地域に属しています。そのため家の中に風を取り込みやすいような構造になっています。さらに太陽からの光を直接家の中に入れないための工夫もされており、家の正面側には大きな庇が作られています。おかげで縁側に腰を掛けていても、日差しを気にすることなく涼しく過ごすことが出来ます。

でもこれだけ開放的に作られた家では、外から中の様子が丸見えになってしまいます。いくら大らかな性格の沖縄の人であっても、外から家の中が丸見えの状態ではプライベートが全くありません。そんな開放的な作りの沖縄の古民家には、家の正面に一枚の塀が建てられています。それが「ヒンプン」と呼ばれる沖縄独特の塀です。

ヒンプンは門を入ってすぐにたてられています。沖縄の古民家は家の正面に母屋を置くため、ヒンプンを置くことによって家の中の様子が外に見えないようになります。つまり沖縄古民家のヒンプンは、目隠しのための塀なのです。

ヒンプン

家の正面の左側に台所がある沖縄の古民家

沖縄の古民家は、家の正面に向かって左側に台所があります。これにもヒンプンが大きな役割を果たしています。沖縄の古民家はヒンプンを超えるとすぐ目の前に母屋があります。そのため母屋の様子が外に見えないようにするために、目隠し役のヒンプンが置かれています。ただヒンプンには目隠しとしてだけではなく、客人を効率よく目的の場所へ誘導するための役割もあります。

かつての沖縄では、家に入る時は性別によってヒンプンのどちら側から入るかが決まっていました。家族ももちろんですが、客人においても同じです。たとえば家の主人に用がある場合はヒンプンの右側から入り、客間へと進みます。家主は男性ですから客間を訪れる客人も当然男性の割合の方が多くなります。そのため結果として「男性は右側から入る」ということになったようです。

では「女性の場合はどうなのか?」が気になりますよね?まず家の女性たちは台所で家事をしていることが多かったので、家の女性に用がある場合は必然的に台所に向かいます。沖縄の古民家では家の正面に向かって左側に台所が置かれていますので、台所にいる女性に用がある人はヒンプンの左側を通ってそのまま台所へ入っていきます。

このようにヒンプンは、来客者の目的によってスムーズに家の中へと誘導をするための役割もあります。これも沖縄の古民家ならではの特徴といえます。

沖縄の古民家には玄関らしきものはない

沖縄の古民家には、家の入口となる玄関はありません。台所側には女性が母屋の前を通らずに出入りが出来るように入口が作られていますが、あくまでも勝手口のような扱いであって正面玄関ではありません。では沖縄の古民家の玄関は、どこにあるのでしょうか?

実は沖縄の古民家には玄関らしきものはありません。ただ家の正面中央には仏間があり、仏間がある側の縁側には「アマハジ」と呼ばれる大きな庇があります。ここがいわゆる沖縄古民家の玄関です。現代風の言い方をすると「玄関ホール」というところでしょう。ちなみにこの玄関ホールの役割をする部屋のことを、沖縄では「二番座」といいます。

沖縄の古民家では家の正面の右側が客間

ヒンプンの右側からやってきた客人をもてなす客間は、家の右側にあります。これが「一番座」と呼ばれる部屋です。床の間が置かれているので一番座の方が仏間に相応しいように思うかもしれませんが、昔からご先祖様を何よりも大切にしてきた沖縄では家の中央に大切なご先祖様の仏壇を置くのがしきたりです。だから客間は仏間の隣にあるのです。

寝室は家の裏側にある

沖縄の古民家には、家の裏側に「裏座」と呼ばれる部屋があります。こちらは家の正面からは見えないようになっており、昔は寝室として使われていました。裏座は一番座と二番座のちょうど裏側にあるため、非常にプライベートな空間になっています。もちろん一番座と二番座の壁が目隠し役となっているため、裏座は寝室以外にも収納部屋として使われることもありました。

中庭がある開放的な空間

沖縄の古民家には、中庭が必ず設けられています。中庭はヒンプンと母屋の間に設けられていて、親族が多く集まる時などはこの場所にゴザを敷いて宴席を設けることもあります。この開放的な中庭こそが、沖縄古民家の魅力です。

とにかくこの中庭があることによって家の中と外がはっきりと分けられ、たった一枚のヒンプンだけで完全なプライベート空間を作ることが出来ます。さらに中庭があることでヒンプンの向こう側で行き来する人々の気配も全く気にならなくなります。

とにかく風通しが良く涼しい沖縄の古民家

戦後は台風の影響を避けるためにコンクリート住宅が主流になった沖縄ですが、沖縄の古民家はみな木造家屋です。一年を通して温暖な気候が続く沖縄では、冬の寒さよりも夏の暑さにどう対応するかが一番も課題です。でもこの課題をすべてクリアできるように様々なところで工夫がされているのが、沖縄の古民家です。

最近は沖縄の古民家の良さを残しつつ、日常生活がしやすいように手を加えて住む移住者も増えています。何しろ沖縄の厳しい暑さを知恵で乗り切るために作られたのが沖縄の古民家なのですから、この知恵を生かさない手はありません。そのことに注目してみると、沖縄の古民家が移住希望者に人気となっている理由が見えてきます。

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