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戦後の沖縄の暮らしを東京の暮らしと比べてみる

投稿日:2020年6月5日 更新日:

独特の文化がある沖縄ですが、戦後の暮らしを見てみるとちょっと面白い特徴があることに気が付きます。東京の暮らしと比べながら、当時の沖縄の人々の日常生活の様子を紹介します。

丸形のちゃぶ台は全国共通だった

下の写真は沖縄の戦後の一般家庭風景 沖縄の戦後の一般家庭

丸いちゃぶ台といえば、かつてはどこの家庭でも必ずあった家具の一つです。家族の人数が多くても隣り通しで肩を寄せ合いながら取り囲んでいた、あのちゃぶ台です。

戦後の沖縄は、日本ではなくアメリカの統治下に長く置かれていました。そのためアメリカの文化の影響も多かったのですが、家庭の中には日本全国どこにでもあった丸い形のちゃぶ台がある素朴な風景がありました。

この写真を見てもわかる通り、沖縄も東京も昔の風景にはそれほど違いがないように感じます。ちゃぶ台の上にはもともと沖縄の主食であった蒸した芋がさらに置かれ、お父さんはビール、子ども達は冷やしぜんざい(沖縄独特のかき氷)を食べながら夕方のひと時を過ごしていたのでしょう。

ちょうど同じころの東京の一般的な家庭の風景を並べてみると、共通点もありますが違っているところもいくつか見られます。

下の写真は東京の戦後の一般家庭の風景 東京の戦後の一般家庭

こちらが、戦後の東京の一般的な家庭の風景です。部屋の真ん中には丸いちゃぶ台が置かれているところを見ると、沖縄との共通点を感じます。

でもお父さんの座る席に置かれているのは、瓶ビールではなく酒瓶。おつまみも冷ややっこのようですし、子どもたちの夕食のおかずにはコロッケが置かれています。

一見同じように見える風景ですが、テーブルに置かれている物を見てみると沖縄と東京には違いがあることが分かります。

沖縄では「かき氷」ではなく「ぜんざい」

一年を通して暑さが厳しい沖縄では、食べ物でも体温を下げるようにして何とか快適に過ごすようにしてきました。中でも子供からお年寄りまで誰でも大好きな食べ物なのが「ぜんざい」です。

沖縄の「ぜんざい」は冬に食べるものではありません。しかも暑い時ほど人気があります。今では「沖縄独特のかき氷」として観光客の間でも認知度が上がっていますが、もともとのぜんざいには氷は使われていませんでした。

そもそも沖縄のぜんざいは「あまがし」と呼ばれる食べ物でした。緑豆と大麦を砂糖で甘く煮詰めたものを冷やして食べるのが「あまがし」で、今でもスーパーの総菜コーナーを覗いてみると氷の入っていない「あまがし」が並んでいます。

ちなみに現在の沖縄ぜんざいは緑豆&大麦ではなく金時豆が主流です。これは戦後の流通の変化によって金時豆が手頃な値段で手に入るようになったことと関係しています。金時豆は緑豆や大麦とは違い豆そのものに甘みがあります。しかも金時豆は、時間をかけて煮ても形が崩れにくいという特徴もあります。そのためいつの間にかに沖縄のぜんざいは、金時豆を煮たものが使われるようになります。

沖縄ぜんざいがかき氷となって言った理由

商店

沖縄の方言で「マチヤグヮー」と呼ばれる商店に行くと、オリオンビールや日用品とともに「ぜんざい」が売られているのが定番でした。この時点では「あまがし」ではなく「ぜんざい」と呼ばれ、削った氷の上に甘く煮た金時豆と汁をかけて食べるのが主流になります。

このように氷が使われるようになった背景には、冷蔵庫の普及が関係しています。そもそも沖縄は雪が降るような場所ではありません。しかも環境から見てもわかる通り、天然の氷を見つけることは不可能です。でも戦後の沖縄も復旧が進むと、一般家庭にも冷蔵庫が置かれるようになります。このことで「氷」が手に入るようになり、「ぜんざい=かき氷」となっていきます。

ちゃぶ台のある風景を見ると戦後の沖縄の暮らしが見えてくる

今では「沖縄=オリオンビール」ですが、これも冷蔵庫の普及と流通の整備が進んだことを意味しています。ただしオリオンビールも「瓶ビール」と「缶ビール」によって時代が分かれています。さらに缶ビールも「スチール缶」と「アルミ缶」でも時代が分かれます。

ちゃぶ台を取り囲む景色1つをとってみても、そこに何があるのかによって時代の違いが分かるのが沖縄の面白いところです。琉球王朝時代の沖縄の文化に触れるのも楽しいですが、たまにはちゃぶ台のある風景に注目しながら昔の沖縄の様子に触れてみてはいかがでしょうか?

沖縄の昔の様子が分かるおすすめスポット

オリオンハッピーパーク(オリオンビール 名護工場)
沖縄県名護市東江2-2-1
沖縄県立博物館
沖縄県那覇市おもろまち3-1-1

-沖縄を知る

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