沖縄の大学の合格が決まったら入学までの期間はわずかです!実家を離れて一人暮らしとなれば自炊もしなくちゃいけません。でも大丈夫!たった3つの沖縄家庭料理を覚えれば料理初心者でも自炊は出来ます!
豆腐は炒めればおかずになる

豆腐を使ったメニューというと「冷ややっこ」「お味噌汁」くらいしか思いつかない人も多いはずです。私自身も沖縄に移住するまでは、豆腐という食材がメインのおかずになることを全く知りませんでした。でもそれは沖縄の豆腐の実態を知らないからです。
沖縄の豆腐は、「地釜豆腐」と「島豆腐」があります。値段が高いのは地釜豆腐の方ですが、島豆腐となると1パック100円ですのでとっても手頃な食材です。しかも沖縄の豆腐は、400gがスタンダードサイズ!つまり1パック400gで100円の島豆腐さえ買えば、ご飯いらずのボリュームなのです。
さらに沖縄の島豆腐は、木綿豆腐よりも固いです。そのまま醤油をかけて食べると、1パックの半分も食べきらないうちにお腹がいっぱいになります。そのくらい食べ応えがあります。
硬いということは炒めても崩れないということです。そんな島豆腐のスーパーシンプルな調理法は「フライパンで炒めるだけ」です。
包丁もまな板もいりません。フッ素加工のフライパンであれば、サラダ油すらいりません。パックから豆腐を取り出し、フライパンの上で豆腐を手で少し大きめの一口サイズにちぎって投入します。あとは焼き目が付くまで炒めて、顆粒タイプのかつおだしを一つまみふりかけます。これで完成!
この調理法をマスターすれば、「ツナ缶」「卵」「残り野菜」などキッチンで目に付いた食材を何でも入れてバージョンアップさせます。このメニューは「豆腐ちゃんぷる」といいます。
ポーク缶さえ開けられればなんでもできる

沖縄の家庭料理で欠かせないのが「ポーク缶」です。地元では「ポーク缶」という呼び方が定着していますが、正しくは「缶詰されたポークランチョンミート」のことを言います。
ポーク缶はすでに塩味が付いています。ですから適当な大きさにカットしてフライパンで焼けばこれだけで一品料理になります。沖縄の食堂ではこれに卵焼きと味噌汁がセットになったものを「ポークたまご定食」と呼びます。ですからあまりにもかんたんな調理法ではありますが、間違いなく沖縄の家庭料理といえます。
ただし問題があります。ポーク缶は開け方が独特です。プルタブタイプの缶詰ではなく、缶詰の底に付属されている専用アイテムを使わないと開けることが出来ません。過去に私は何度もこの開け方に失敗し、残念な状態で中身を取り出した苦い経験があります。
最近では簡単に取り出せるように「エコポーク」というものも販売されていますが、一般的なポーク缶と比べて値段が高いです。そのため節約のためにも、沖縄に出発するまでにポーク缶の開け方を知らなければいけません。
鰹節があれば味噌汁は出来る
「味噌汁の作り方も知らなければいけない!」というお母さんもいるはずです。でも料理初心者にとってお味噌汁を作るということは、想像以上に難しいのです。
ただ沖縄の家庭料理には「かちゅー湯」というとっても簡単なお味噌汁メニューがあります。準備するのはインスタントみそ汁と鰹節パックのみです。
まずお椀にお好みのインスタントみそ汁を入れます。その上に小分けされた鰹節パック(冷奴の上にのせるあれです)を入れます。あとはお湯を入れてかき混ぜます。これで沖縄の伝統的な味噌汁「かちゅー湯」の完成です。
インスタントみそ汁も紙パックに入っているものではなく、ビニールに入って10パックセット○○円タイプで構いません。でもこれに鰹節を入れるだけで、かつおの風味が効いた本格的なお味噌汁が出来ます。
少なくとも料理が何もできないうちは、これさえ覚えておけば実家のお味噌汁の味を思い出して涙を流すこともないでしょう。作り方は簡単すぎますが味は保証済みですので、沖縄に出発する前までに必ず覚えさせてあげましょう。
料理初心者だって一人暮らしは怖くない!
実家を離れての一人暮らしは親御さんとしても心配することがたくさんあるはずです。でも今回紹介した3つの沖縄家庭料理さえ覚えておけば、フライパンとやかんさえあれば包丁やまな板も必要ありません。
どうせそのうち料理を覚えてくれば、自分でキッチン用品はそろえていきます。そうなれば料理のレパートリーもどんどん増えてきます。だからあまり無理やり教え込まず、「そのうち何とかなるでしょ!」くらいのおおらかな気持ちでお子さんを沖縄へ送り出してあげてくださいね!