テレビやガイドブックでお馴染みの「牧志公設市場」。那覇市民の台所?地元民は利用しない?真相に迫ってみました。
牧志公設市場に行ってみました
国際通りにあるドン・キホーテの脇の道が「市場中央通り」です。

整然とした国際通りと比べると、市場中央通りは狭くて、迷路のような作りになっています。市場本通りは牧志公設市場につながっていますが、入り口がわかりにくいです。
牧志公設市場は、小さなお店が肩を寄せ合うように並んでいて、昭和の雰囲気漂う感じで、最近は観光客、それも外国人観光客が多いです。

チラガーと呼ばれる豚の顔やカラフルなお魚など、見たこともない食材がたくさん並んでいます。

2階は食堂があり、1階で買ったお魚を調理してくれるお店もあります。雰囲気がディープで、いろんな国の言葉が飛び交い、「ここはどこ?」という感じになります。
ちょっと気後れしてきましたが、メゲてはいけません。今回は2階にあるサーターアンダギーのお店「歩のサーターアンダギー」へ行く予定だからです。

サーターアンダギーは1個(90円)から購入することも出来ます。大きめのサーターアンダギーは、外はカリカリ、中はしっとりしていました。パサパサしていなくて油でべたつくこともないので、美味しく食べられました。ちょっとしたおやつに良いですね。

サーターは砂糖、アンダギーは油で揚げたの意味なので、サーターアンダギーを「砂糖天ぷら」って言うおばあもいます。
市場周辺は縦横無尽に商店街があります

市場周辺には「市場中央通り」「平和通り」「むつみ橋通り」「サンライズなは通り」などがあり、その先には「壺屋やちむん通り」「浮島通り」もあります。市場周辺の商店街なら地元の人も利用していて、特にお正月や旧盆の前はすごい人出になるそうです。
牧志公設市場は建て直しが計画されています
老朽化のため、建て直しが計画されています。2019年着工、2022年完成予定で、工事の間は「にぎわい広場」に仮店舗を作って営業する計画ですが、まだ固まっていないようです。
公設市場より、にぎわい広場の方が狭いのではないかと私は思います。すべてのお店が入りきれるのか疑問です。
他にも問題が山積でした
公設市場にはトイレはありますが、周辺のお店にはトイレがないお店もたくさんあるそうです。探しにくかったり、夜になると使えないこともあるそうで、するとそのへんで・・・ということもあるようです。
公設市場はバリアフリー化されていません。また、耐震面でも不安があります。もし、地震や津波が起きた場合、狭い市場で多くの観光客や外国人観光客をどのようにどこへ避難、誘導するのか、決まっていないようです。
牧志公設市場には専用の駐車場がありません。周辺にはコインパーキングがあるのですが、観光客には探しにくいと思います。国際通りは渋滞も激しく、車の出し入れも大変です。
公設市場は、すっかり観光スポット化してしまい、割高だったり、売り込みが激しいとの意見もあって、那覇市民の足が遠のいているようです。周辺には魅力的なお店がたくさんありますから、県内外問わず、たくさんの人に知って欲しいと思います。
建て直しですべての問題を解決するのは、難しいかもしれませんが、観光客に依存するのではなく、観光客も地元の人も利用しやすい市場になって欲しいなと思います。